眼鏡の快適さを3Dプリンターで手に入れる
以前に私、眼鏡を新調したって話をしたのですが、
どうにもこいつにちっと不満が出てきました。
視力や耐久性ではありません。何かと言うとフィット感。いちばん大事なとこじゃねえか!!
そうです、私のお鼻はこの眼鏡そのままの鼻つるでは低いので、これに合わせるためにニギリツブという鼻ぶち位置合わせのオプションを付けていました。
ところがどっこいしょ。これでも奥行きや高さが足りず、いまいちずれまくっていてド不満が多発していたのです。
ですがそんなすぐに眼鏡なんて買い換えられず、このニギリツブにも種類がなくてやきもき。それ以外はいいんですがねーと諦めつつ使っていて、ふと天啓。
ああそうだてめえの技術でピッタリコのニギリツブ「改」を作れやと、至極当たり前の発想が思いつき。早速仕事をサb…の、合間を縫い、基本となる今のニギリツブを測定してリファインモデリング。
まずはほぼそのままにトレース。カクカクなのは後でR付けするからです。
んでから奥行きを3mm、高さを2mmほど延長し、改めてRを付けてまとめ。
ついでにもう一つ不満だった挟み込みの固定に、何もなかったとこを改良。このように固定するためのリブを設定し、バチンとテンションかけて挟めるようにしました。
出来上がりがこちら。
2つなのは3Dプリントで見積もったら、値段そんなに変わらなかったから。
さっそうと発注。いつものように安いナイロンでも良かったんですが表面がざらつくため痛くなるかもと思い、なめらか出力ができる光造形のデュラブルを選択。硬さもポリプロピレンに近いとのことですので、それなりにやわらかいソフトタッチになるかなと期待。
1週間ほどで届いたのがこれ。
形状は再現してるんですが、うげっ、鼻に乗っける部分にサポート材がぴっちり…。そうです、DMMの光造形はサポート材付いたままなのです。
まあ後で削ればいいかとサポート材を切り離し、仮セット。
ちょっとごっついけどいいじゃない。嵌合部もバチンとはまって粘着剤やらを使わなくても固定できました。
仕上げに鼻の部分をフィット+なめらか処理になるようにルーターと紙やすりで削り。デュラブルはもろくはないですが、切削が非常にやりやすいのも高ポイント。
試着して確認。奥行きが増えたことで眼鏡のズレが止まり、まつげと空間ができて汚れにくくなり、高さを上げたので頬にぶつからなくなってばっちりでした。
更にの微調整も削ればいいだけですし、壊れてしまっての予備も発注すればいくらでもあります。
今までは既成品で我慢でしたが、技術さえあればオーダーメイドのようなことが3Dプリンターで簡単にできる時代。いいものです。