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M712カービン解体珍書

M712カービンのスペアパーツやカスタムパーツが出そろい、再度カスタマイズしようと二号機を分解しようとしましたところ、そういえば分解記事作ってないなということだったので、ばらし方を載せておきます。

海外で買ったり破損品のユーズド購入したりでスペアパーツなんてどこで入手したんだとお思いでしょうが、取り寄せてくれる通販専門店がありましたのでそこに依頼したわけです。

まあ普通の人は買った店で代理店のエンテンさん通じてサポートしてくれますから、そこで尋ねてみてください。

 

さてその前にこのモーゼルC96M712カービンですが、デフォのままだと0.2gいや場合によっては0.25gでも鬼ホップであるのと、長物?のくせに初速に関しては70m/s弱という極めてハンドガンモードなのです。

ハンドガンぱうわーはともかくとしても鬼ホップでは話にならーんと、ここの辺りも弄っていきます。

 

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というわけでまな板の上の二号機。ファイヤリングピンとエキストラクターは例の3Dプリント品になっていますのでそこはご容赦を。

 

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前準備でストックを分割。まあこれは誰でもわかりますよねっと。以降分解するのは本体の方です。

 

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最初にマイナスドライバーや専用工具などを使ってファイヤリングピンを押し込みつつ90度どちら回りでもいいので回転します。

そうするとバネの反発力で抜け出てきます。

 

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続きましてリコイルスプリングガイドストッパーを右から見て反時計回りに回転。

この正式名称、予備パーツの注文時に書いてありました。

 

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穴から抜け出られるようになりますので、バネの曲がりに注意して手前に引っこ抜きます。

この時上のタンジェントサイトは跳ね上げておくと、作業の邪魔になりませんよ。

 

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お次はボルトを引っ張り抜きます。バネごとでもいいですが、先にバネを外しておいた方が安全ですね。

 

そのまた次は機関部をずっこ抜き。

 

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まずはこの下にあるレバーを押し上げておきます。

 

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後は豪快にズボっと引っ張り抜きましょう。

ハンマーを持って引っ張っても多分問題ないと思いますが、横の突起部をプラ板やらでこじ開けた後に引っ張った方がいいと思います。

 

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ここまでのパーツ確認。

機関部は触るとろくでもないことになるので、横のネジを外してとぐらいだけ思っておくようにします。

 

 

さあ後半戦。以降はカービン特有の分解になりますのでご注目。

 

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まず分解する箇所はスリングの留めネジです。あんまり関係ないかと思うでしょうが、実はこのネジを外さないとバレル分解にたどり着けません。

 

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ハンドガードを手前にずらすと次のネジがお目見え。ハンドガードはちょっとタイトで固いのでゆっくりやりましょう。

 

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バレル基部の留めネジを外し上部本体を手前にずらすとこの通り解体できます。

下部にもトリガーやセレクターやらと分解個所はあるのですが、普通は触らなくてもいいと思います。

おそらく構造としてはマルシンさんのと類似と思います。

 

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さあここで少し力仕事。

この長いアンダーバレルと上部本体の接合部をひたすら手で持って引っ張り、分割バランバランします。ロットによってはネジロックが塗ってあるみたいなので、かなり固いです。

ネジロックならドライヤーやヒートガンで温めると緩くなる可能性がありますので、そういう手を使うのもありかと。

ある程度まで来たらドライバーやプラ板でこじって広げるのもいいです。とにかくここは引け!引っ張れ!だけなので焦らず、疲れたらコーラでも飲んで休憩しつつやってみましょう。

 

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ここまでくればもうちょっと。

チャンバー部の留めネジを外して、後ろに引っ張ります。これも固いのでインナーバレルを持って押し込む方が簡単ですかね。

 

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ちなみにアンダーバレルを分割しないでチャンバーだけ先に外そうとしても、このようにフレームの突起に突っかかってしまい外れません。

アンダーバレルを外して初めてインナーの移動に遊びが生まれるので、面倒ですがどうしてもやらなきゃいけないのです。

 

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最後はチャンバーのネジを外してパッキンがお目見え。まずはお疲れ様。

 

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ホップアップの突起ですがなかなか変わった構造をしていたので、ちょっと紹介。

この高低差の付いた扇形の突起を回すことで、調整ができるようですね。

 

ではここでパッキンとバレルを交換なんですが・・・。

 

おっとその前に、再度組み立てるときの注意点。基本的には解体時の逆でいいんですが・・・。

 

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まず機関部の分解用レバーがかなり固いため、手で押してもセットされず元に戻らない時があります。

その場合は少し削るか、削りたくない場合は布で包んでペンチなどで挟むと戻ります。

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次にボルトを戻す時、この突起を下げておかないと上手くはまりません。

後はそのまま外に出しておいてもコッキング時に正常位置に戻りますので大丈夫。

 

最後にリコイルスプリングガイドストッパーを戻す時は、ファイヤリングピンより大きいマイナスドライバーか棒でバネを押し込んでおいた方が戻しやすいですよ。

 

では続き。

 

 

 

パッキンはマルイVSRのを最初試してみたのですが、どうにも弾の押さえ感とホップ掛かりが弱かったので、ガーターのガスガンパッキンのに変更。

 

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バレルはとにかく長けりゃなんでもいいだろってことで、試しにDYTACのマルイM4 MWS用のインナーバレル(285mm)で実験。

これはフォースターさんで通販。

 

・・・まあこれもうすでに一号機でやってるんで、やった後の結論行きますね。

 

まず鬼ホップは解消してますが、調整しろが少ないのでまだ少し掛かりが弱いかな状態になっています。

それとホップをマイナス目に下げますと、S&Tの弾では弾ポロが発生しました。おそらく弾の精度によっては保持が緩くなってしまうのかなと。

製品のばらつきにもよりますが、もうちっと硬度が上のを使った方がいいかもしれません。

 

んで、私的にはカリカリギリギリしなくてもちょっとだけ上がればいいかなと思っていた初速なんですが・・・。

 

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室内温度28度の状態で97m/s付近。285mmではかなりギリギリな設定で危険です。

 

そこで一号機では75mmほどぶった切っており、インナーバレル長210mmで初弾測定したのがこちら。

 

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初速約87m/s付近。

この辺りなら弱すぎずでもなく電動ガンとも勝負できるレベル。なおかつ温度条件で上に振れたとしてもキープできる余裕があります。

てなわけで後で二号機もぶった切って同じにします。

私はこれでいいのですが、もしこの銃持ってて初速調整したい人がいましたらインナーは200~230mm程度がベストと覚えておいた方がいいでしょう。

ちなみに加工はパイプカッターで、バリ処理+テーパー加工はこいつに油塗って削りました。

 

 

 

砲弾ヤスリよりきれいで切削も速いですよ。

  

こうして破損部の強化とバネやらのパーツを更新で完全復活し、初速もホップも調整完了し出そろった二丁のM712カービン。まあ交互に使うのが普通なんですが・・・。

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邪魔だと思うんだけど・・・カービンで二丁拳銃?ってアリかな。