WEのながーいM712な騎兵槍
うふふふふふふふふふふあははははははははははははははいひひひひひひひひひひひひひひ!!!
最近ちまちましたものしか購入していないものだから、ドカーンと無駄遣いしちゃった!!
てなわけで何がてなわけだ心臓かち割ってぶっ殺すぞされそうなので、今回のブツをさっさとご紹介。
WE-Tech(うぃテックとでも言うのかしら?)のM712騎兵槍(カービン・carbine)です。
メイドインは台湾。そしてこのメーカーの銃は初めてです。
機構は当然ですが、上に糞がつくほどの寒い時期にはまったくふさわしくない、ガスブローバックガンです。
これなんですが発表された時から欲しいな欲しいなーと思ってて、国内で出るのを待っていたのですが、いざ発売となると即売り切れというなんたるちあ。
仕方ない次回入荷まで購入者のレビューでも見るかと思いきや、まったくもってのレビュー皆無でイライラむらむらしまくり。
それもそうなんですが予備のマガジンすらも全然ねえじゃねーか!とどっかーんしてしまい、仕方なく海外を探すことに。
こっちもねえあっちもねえ・・・?ありゃあるまするわね?と、そこにまとめて発注しました。
今回の購入先はAirsoft Tiger111Hkという香港のショップ。
利用するのは初めてだったんですが、メールのやり取りしていると非常に好意的に対応してくれたので心配なしとみて発注。
とは言え通関行程はいつもドキドキのわっくわくな小心者。いくら国内流通品だからってね。
何か届いた何か届いた何が届いただ?
まあ問題なく届きましたのでおらっしゃぁと開封!
こんな塩梅で結束バンド止めで配置しており、マガジンが横にプチプチ梱包。
箱に伝票直貼り付けのためか、なんでか裏側に製品シールしてあった・・・。
送料考えるとそこまで安くはなかったのですが、マガジン二本も一気に手元にそろって僕満足。
付属品は本体以外は簡素な説明書。日本語などない。
パーツリストもあるのですが発注するの面倒そうだな。
さあせっかくの変態銃なんですしここ最近の恨み?もこめて、たっぷりご閲覧していきましょう。
まずは全体。
元々は大型とはいえハンドガン(マシンピストル?)サイズのM712ですが、やったらめったら延長されたバレルに、ライフルタイプのストックでガラッとイメージが変わっております。
そりゃまあカービンだからなんですけども、その単語以上になんか長くね?ってぐらいなっがーいです。
長い、長い、長い。大事なことなので何度でもいうー。
ですがSMGや機関銃のように骨太構造では無いため、猟銃のごとくとってもスマート。悪く言えば華奢に見えます。
全体はフルメタルな金属製ですが、スチールではないので全然磁石が引っ付きません。ばんきっちゃんも拗ねてます。
おそらくフレーム関係はアルミ製で、細かいパーツは亜鉛製ですかね?
それと切削跡らしきものがないのでNC加工ではなく、金型でのダイカスト工法かと。
塗装はツヤテカなG真っ黒で金属感はあるのですが、実銃のようなしぶちんスチール系を思われているお方には少し違和感があるかも。
マガジンを入れての重量は1.8kg弱。
元拳銃らしく片手構えも出来そうなぐらいの重さですが、反動を制御するのであればきっちり構えるのがいいかと。
製品バランスは中央の機関部に位置しているので、変に前や後ろが重いとかはないです。
長い細いなバレルを測ってみますと、おおよそ550mm!?長い長いもういいっての!?
材質は肉厚の金属であり、見た目に反して頑丈。とはいえ無茶すりゃ曲がるでしょうが。
肝心のインナーはかなり奥まっており、表から見た限りではわかりまふぇん。
もひとつしつこく全体長さがどれぐらいなのか、適当な銃と比較してみましょう。
見てくださいよこの大戦時の小銃にも届く延長具合!てめえカービンというかこれじゃ狙撃銃じゃねえか!
今の感覚でいうとカービンって短めの銃ってイメージですが、これは正しい意味での騎兵銃な仕様かと思われます。
当然ですがCQBなんて想定して使うのであれば、あまりにも邪魔でひどい目にあうでしょう。
気にするな私は使う。
じゃあコンパクトな拳銃のを買えよと思うでしょうし、WEでは拳銃仕様の方も作っているのですが・・・、いやいやそちらは「事情」ってやつです。
それに関しては私から発言するのはやめておきます。
自分自身は決して善良とは言えませんが、法に従う一市民であることは自覚しておりますからね。
では各部ご詳細へ。
手を添える部分にあつらえたハンドガードは下にスリング装着の金具があるのですが、どうもこのネジだけでフレームに固定しているのかな?って感じで他のネジが見当たりません。
ですが握ってもガタや軋みはありませんので、しっかり固定はされてるみたいです。
木製ではなくプラの成型品で軽いです。
ストックも同じく木製ではなくプラ。ちょっと叩くとがらんどう感がわかります。
金具とストックの接合はしっかり。
これらのプラ部をリアルじゃねえと怒る人がおられるでしょうが、コストダウンと割り切って考えるならそれもありかと思いますし、そんなに見た目も悪くないですよ。
だいたいこれを木製でお出しするなら後2万3万ほど上乗せされそうなので、それなら気になる人だけが木工業者に依頼した方が幸せになれるかと。
それも嫌だーとあればおとなしくカスタムパーツを待ちましょう。
ストックはグリップ部で真っ二つの接合部になっており、横のボタンでワンタッチ着脱可能。
これは実銃でもこんな風にできるみたいです。
長さがあるのでこのように分割しての持ち運び考慮にはいいですね。
その嵌合、スムーズさがあるのはいいんですが、そのせいなのか私の個体では微妙にガタが発生しております。
他のではどんな程度なのかはわかりませんが、大なり小なりの差はあれどグリップ部分なので気になる方も多いかと。
どうしてもというのなら隙間をテープやらで埋めるとか、接続下部にねじ切って固定するとかで。
さて次の説明の前に、この有名過ぎて鼻から屁が出るぐらいの厨二オールド銃。
マウザー?モーゼル?の呼び方戦争は当事者で延々とやっていてくださいとして、この製品はその呼び方でははずれなのです。
なんではずれなのって?それについてはこちら。
刻印が中華民国なチャイニーズバージョンなのです。パテント取れなかったんだなとか言ってあげるな。
設定上ではいわゆる向こうでのM712コピー?な、中華民国制式の32年式手槍(拳銃)であるようです。
向こうでは盒子砲、もしくはこの刻印のように自来得手槍と言われとったみたいです。
意味とか現地発音までは私の知識がおまぬけなのでよくわかりません。
ついでにC96仕様よりレアもののM712でさらにプラスな32年式になり、ほぼ民間市場仕様であるカービンってのが色々な史実からするとまずありえないとなっているのですが、個人的には大戦時の鹵獲品や民間の横流し品とかって感じにするならば、むしろこの刻印のほうが雰囲気出そうですし、それでなくても漢字圏の味があるので全然問題なしです。
気に入らない人はパテで埋めるなり削るなりし、再塗装する努力と根性をしてくだされ。
そういうことなので頭カチカチ設定にこだわってこの銃サバゲで使うなら、日中戦争時の中国軍や鹵獲設定での旧日本軍が使う等がよろしいかと。
刻印が気にならんのならWW1やWW2でのドイツ軍、もしくは連合のレジスタンスみたいな非正規組織設定などでも、なかなか渋いチョイスかと。
後は戦後の国共内戦設定とか、南米ゲリラとか、ハンティングスタイル?
まあ思ったより設定は合わせられそうですね。
続いて各部機構。
マガジンのロックボタン。
特に固いとか緩いとか行き過ぎもなく、きっちり仕事してくれてます。
真ん中のボタンを押して前後にずらすことでセミとフル切り替えです。
馴染みが少ないのか押しボタンの引っかかりがあり、まだスムーズにはなってません。
それとボタン押しつつセミに押し上げると、そのままセミのロック位置を通り過ぎてしまうことがしばしば。
その位置でもセミ作動はしますけど、ちょっと操作には難あり。
トリガーはセミ状態であると引き切った位置に段が発生し、フルとではハンマーの落ちる感覚が変わります。
アッパーレシーバー部。タンジェントサイトは深さばっちりで作動もそれなり。
ボルトは残弾カウントするのにうれしいホールドオープン可能機構。
バレル部のショートストロークは無く、ブローバック作動はハンマーがぶっ叩いてボルトが動いてとなるだけです。
スプリングはやや強めであり、メタルパーツにぶち当たってのリターンはカッチャンカッチャンと気持ちいい重み。
ホップアップはこちら。
マイナスドライバーで調整という外観に影響させない配置で、ちょっとのこだわりが見て取れます。
見た感じゼロ位置でもホップが発生しているみたいなので、0.2g以下の軽量弾では浮きが出るかも?
ボルトやハンマーやらがみっちりつまったメカメカしい後部。
グリップ部はいまいち握りの自由度が無いスペースでして、位置をちゃんとしないとブローバック時にハンマーが親指付け根にぶち当たってしまいます。
親指を外して横に添えて押さえるという構え方もありますので、ここはもう慣れと好みでお気をつけを。
真ん中のレバーを押し上げて引っ張り出すと分解ができるのですが、それは後日ということで。
マガジンのご紹介。スペアも併せて3本そろえ。
ショートマグもと思ったのですがカービンなのでそこまで外観が破綻しないのと、メインで使いたいと思ったので今回はロングのみでのご購入。
付属は空撃ちストッパーが1つとローダー。ローダーはWEの汎用品なのかなんか知りませんが口部が合ってないので、こいつには使えませんでした。
口部に細い金属パーツがあるのですが、どうもこれで残弾感知してボルトストップするようです。
固い材質となっていますがやはり細いので、持ち運びやマガジンポーチでの引っ掛かりには十分ご注意を。
給弾部は押さえとスプリングが表から丸見え。外観的にはいまいちなんですが給弾性を考えるとこの構造のほうがいいでしょう。
こちら下部のスリットが大きくなっていますので、給弾方法として上からぶちぶち詰める以外にから隙間流し込む方法も取れます。ローダーが無い!壊れた!とかでもご安心。
注入バルブは海外仕様のままであり、残量が少なくなったり圧の低くなってきたガス缶では中身が入らなかったり、吹き戻りがないのでチャージがわかりづらいなど。
一応ガスは入りますし漏れもないのですがこのままでは使いづらいので、どこらかで国内仕様の注入バルブを買いましょうか。
ではでは実際の作動テスト。上記説明のごとく注入バルブが海外仕様のままなので、とりあえずおおよそで注入してで試射。
海外ではHFC-134aより高圧ガスがデフォルトであり、なおかつ室温15℃という過酷環境であったのですが、まったくもっての予想を裏切り、スムーズにボルトが動き衝撃十二分。
セミではきつめの反動がガツガツ。フルは電動に比べるとやや遅めですが、軽快な工作機械って感じの作動。
給弾もどちらでも問題なしで、この環境ですらホールドオープンもしっかりかかってくれました。
その後空撃ちを試しましたが、全く変わりのない堅実作動性です。
初速もこの通り現時点で75m/s前後。暖かくなれば80後半当たりまで伸びてくれるかもね?
ここまで見ましての感想は、M712を愛するもの、変な銃が欲しい人なら絶対買っても損はしない逸品です。
特にその作動感は下手な国内品よりも堅実であり、ストック越しに感じるボルトの衝撃は俺銃を撃ってる!って感覚がビシバシ来ちゃいます。
厳しいマニア目からすればあれこれ難癖をつける部分は当然ありますが、それ以上に持ってみろ撃ってみろとしか言えません。
そして何よりガスライフルと考えても、現在で約三万程度で買えるという価格がお手頃。
海外品のために、ややパーツの入手性やメンテに問題はありますが、その程度なんざはねのけられる各種魅力です。
個人的にはこれを海外メーカーがやってのけたことに悔しくあるのですが、反対に国内との競争相手としてもうれしく思います。
最後にナーフと撮影。
めっちゃいい品なので、メイドイン台湾のシールがなんか心境的に剥がしづらい・・・。