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ここは私の管理社会

槍なP08のホルスター

どーしようあーしようとメカボの配線考えていて、僕の配線がスパゲッティモンスター。

行き詰っているところにオラッ受け取れ貴様めと、海外からのお買い物到着。

なんか届いたなんか届いた、何が届いただぶっ殺すぞと思われる前にご紹介。

 

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ルガーP08用の槍騎兵用ホルスター。WW1レプリカものです。

 

買ったところはおなじみのeBayで。もう最近ここばっかりに遊びに行ってるな…。

製品名は、Koffertasche Pistolentasche Uhlan Kavallerie Holster für P08 Lederholster braun。

このドイツ語をなんとなくで翻訳しますと、槍騎兵(+騎兵隊?)専用のP08茶色革ホルスターという意味になります。

騎兵隊はともかく槍騎兵ってなんじゃい?と思って調べると、剣や槍を持って馬に乗って戦うという騎兵隊の一種みたいですがいまいちちんぷんかんぷんです。

ようするにWW1にお馬さんで戦闘を行っていた兵士用途のルガーホルスター、ってことだけ押さえておけばいいようですね。

 

ついでにショップの宣伝カードもあったのでご紹介。

  

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derpanzerbaer

 

(訳すると熊戦車店?)というとこみたいです。当然場所はドイツドイツ。扱ってるものもドイツドイツ。

なんか直販もしてるようですが、eBayとどっちがいいのかはお好みで。

  

さあでは、入手アイテムをガッツリと紹介していこうじゃありませんか。

 

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まずは全体。P08のホルスターは元々WW2時代の別のを持っているのでそっちとの比較になりがちですが、中古のあっちとは違い綺麗なもの。

当然その時代の代物じゃなくレプリカ。とはいえその装飾感はきっちり再現されております。

ブラウンが明るめで人によっては安っぽく見えるかもしれませんが、革の質はいい感じ。そりゃちょっと小傷はありますが全体的にお上品な素材と作りです。革製品特有の匂いもムンムンしていて、とてもぶるじょわあんてぃーくって感じです。

 

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裏面。各部の縫いも手元の中古品と比較して、それ以上に乱雑とかそういうものではありません。

しっかりしてますし解れもありませんが、糸が白ってのがちょいと目立つかも。

 

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細部確認。ベルトを止める金具もピッカピカ。海外品だと錆びてる前提のもあるしで萎えるんですが、これは綺麗。

 

そしてこのホルスターには当時物らしく、肩掛けのベルトがあります。

 

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片方はこうやって専用のボタン止め。

 

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もう片方はベルト調整のできるようにと、なかなかに凝ったもの。

普通に考えると革の表面どうしを合わせた方が見栄えよさそうなのですが、肩にかけるとよじれてしまったため、肩掛けは表+表にして裏止めしてみました。もちろん外しての運用もできますよ。

  

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ホルスターオープン。ちょっと粉がついてたので軽く払いしただけで、中の作りも綺麗丁寧です。縫い目もぬかりなし。

  

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ドイツホルスター特有の引っ張り革紐。細いですが丈夫。少し突っ張って引っかかる感じがありますが、オイル入れすればなじむでしょう。

 

このホルスターですが、うれしいことにマガジンポーチが二つ備わっております。

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一つは正面。

 

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 もう一つは従来通りの横で、マガジン用に凹みもついています。横のほうは少し型付けが弱く、丸まってるって感じですかね?

 

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ピストルベルトの通し。当時の標準的な幅に合わせており、強度も十分そう。

肩掛けにも干渉しにくい配置となっています。

 

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肩掛けドアップ。着色も横まできっちりしており、鞣し具合もいい感じで、裏地のボソボソ感も少ないです。

 

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もう一度金具単体ドアップ。構造は細いピンにローラー付きの外周で、WW2デザインと大差なし。めっちゃ綺麗。

 

 ではでは実際にP08を放り込んでみましょう。

 

まずはマガジンから。

 

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と思ったらおやぁ?横のマガジン入れ、タナカのでは少し深さが足りずで余ってしまいます。

リップ部が突き出てるのが問題であって、こりゃいかん。蓋もうまい具合に閉まってくれません。

うーん、無理して閉じるか他の小物入れにするかな。

 

では正面のは?

 

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こちらも短いですがいい感じ。向きはお好みで。

どちらも抜き差しはそれなりの抵抗があるだけで、固くて抜けないとかそういうのはありません。

 

それじゃ本体を放り込み。

 

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いいねえ。オイル入れて矯正もしていないのにサイズがぴったり。ただちょっと深く入り込み気味でいて、引っ張り紐がないとちと抜きづらい、そんなような。

 

そしてここで実験タイム。

 

ほかの銃を放り込んでみようと、まずは十四年式。

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マガジンを差した感じはP08とほぼ同じ。ややマガジンが大きめなので抵抗も少し大きめとかそんなレベルっす。

 

では本体。

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なんとまあぴったりすごくない!?和製ルガーとかあだ名されてるけど、これほどとは。

しかもこれ後期ですよ。トリガーガード邪魔になるかなは思ってたのに、ぴったりだ。

 

ようしもう一つ実験。二十六年式は・・・?

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なんでもうまたよろしすぎるじゃねえか!?まさか骨董銃のマルチホルスターとして運用できるとは、思ってもみなかったです。

 

つまりこれでWW1の青島戦からの鹵獲品とか、ドイツからの輸入品として、当時の銃を突っ込んで運用という服装設定ができるようになりました。本当は別の意味で購入したんですがね。

   

はい、さて、ちょっとここで問題です。

この別の意味ってのにも関係しているんですが、皆さん何かさっきからこのホルスターおかしいと思った部分、ありませんか?

  

わかるかな?わからない?

わかる人は多分私と同じ宿命?をお持ちか、もしくは観察眼が優れて注意深い人ですね。わからない人には、では大ヒント。

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はい、この写真でもうわかりますよね。

 

そうこれ左利きというか左抜きのホルスターなのです。

じゃあ右抜き用は?・・・ありませんです。

冗談でもふざけてるわけでもなく、マジでどこの時間軸にもないですし、魔法少女にでもなって平行世界にでも行かなければありませんよ。

 

ちょっとご説明しましょう。

 

まずこのホルスターは槍騎兵用です。槍騎兵というのは剣や槍を使っての騎兵、ってのは上でのご説明の通りで、WW1ではまだ馬上で剣を振り回して戦うという戦術が、普通に運用されていました。

 

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馬上の人は電ちゃんがいるとして、ちょっと馬がないのでアルパカに協力してもらいましたが、このようにもっぱら右利きである兵士なら、右手に盾左手に剣・・・?いやそれ遊〇王の魔法カード!!

・・・もとい右手で剣で左手が銃というスタイルで戦うこともあり、その際剣を収める鞘の位置や、軽い銃を扱うなら逆手のほうで威嚇や足止めに使う用法であれば、当然左抜きにあつらえたホルスターのほうが使いやすかったのでしょう。

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今の考えではピンと来ないと思われますが、当時はそういうわけであり、別に左利き用途のために作られたものではなく、完全に時代の流れに置いて行かれた装備でしょう。ですが、こうして左利きの私がルガーを運用する為にこのホルスターをあえて選んだという、何とも奇妙な出会い方もあったものです。本当はWW1ドイツの槍騎兵コス用途なのにねー。

 

というわけで右利きの人はその使いにくさを寛大な心で受け入れて使うか、左右そろえてルガー二丁拳銃にするか、私みたく選ばれし左利きな人が使うとかでないと無理という、ある意味人と目的を選ぶレアリティあふれる装備品。

 

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・・・あえて選んでみます?