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ここは私の管理社会

ナーフなモーゼル

おそらくこの趣味やってれば嫌でも一度は聞いたことあるでしょうガンメーカーの一つ。と言えばモーゼルです。

そうあの回転焼きのごとく、モーゼルだのマウザーだのとの複数ある呼び方だけで、マニアの中で血みどろの千年戦争が行われるというあのメーカー名です。

いやそんなことしてないしてない、個人の好みだから。

有名なものとして小銃のkar98や拳銃のC96などがあるのですが、今回ご紹介するのはその拳銃のC96・・・ああいやM712かな?のそれです。

 

 

・・・なにエアガンじゃないだろうコレだって?いやエアガンと言えばエアガンです。

・・・なになんだか玩具っぽい?いやエアガンなんて玩具でしょ。

 

ご説明と行きましょう。

実はこれエアガンの部類ではあっても、6mmBB弾をすっ飛ばすものではないものでして、そういう意味でのエア圧縮遊戯銃と言えるものです。

 

もう一つ聞いたことのある単語、ナーフ(Nerf)をご存知でしょうか?

あのスポンジ製のダートを圧縮空気や電動で放つ、海外ではエアガン以上に定着している遊戯銃です。

実はあの遊戯用にこの銃が使えるのです。

そう、これはモーゼル拳銃の形をしたナーフガンなのです。

 

ではまず外側からご紹介。

 

 

 

素材は何ともプラスチッキーで安っぽい玩具感満載です。そして実際安いです。ebayで9.8ドルだったから1000円ぐらいか。

到着した時は弾と本体だけが緩衝材でぐるぐる巻きで、箱や説明書はありませんでした。

※ちなみに私がebayで購入した時の商品名が、

Toy Mauser Pistol Soft Bullet Gun Plastic Revolver Kids Fun Outdoor Game Shooter

などとぐちゃぐちゃです。

検索する際にはToy Mauser やMauser Gun などで検索すると似たような商品に出くわすと思います。

 

 

裏側には当然安価品のSEGAもといサガフロンティアというかネジ止めぎっちり。しかし全体的なフォルムはなかなかリアルにまとめております。

 

 

変にスケールダウンしてないかなと思いおててに持って構えたのですが、どうもリアルスケールに近い感じですね。

逆に子供にはちと大きすぎるのかなと。

それとまたしても当然ですが、重量感など屁ほどにも無いです。ガンスピンがめっちゃやりやす・・・いや軽すぎてちょっと難度高いかも。

材質はABSとPPのような感じですね。金属パーツなんて作動部のバネぐらいでしょう。

しつこくまたまた当然ですけど、国内銃刀法にそのままでちゃんと準拠しておりますので、個人輸入もオッケーでしたよ。

 

 

マグウェル部にはかわいらしいフォントのメーカー名と、燦然と輝くメイドインチャイナ。それはいいんだけど横の傷がでっかいよ・・・。

 

ここまで見るとやっぱ安物の玩具じゃんとか思っちゃいますが、しかし子供用にしてはなかなかリアル寄せに頑張ってる部分もあります。

 

 

セミフル切り替え部やトリガーの形状はきちんとデザインされています。

 

 

グリップもさすがにプラですが木目風にし、マイナスネジ止めとそれなりにランヤードリングも再現。

 

 

ハンマーもばね仕掛けのダミーですがちゃんと動きますし、

なんとコッキングピースのモールドにファイヤリングピンも再現。

 

 

タンジェントサイトはなんと目盛りがきちんと打ってあります。

ただ調整パーツもサイトの可動部も保持が甘く、全然固定されませんのでちょっと弄る必要があります。

 

 

マガジンだってきちんとボタンで着脱可能ですよ。でもこのボタン無駄に小さいような・・・。

 

 

と、見てみてとっても気になる部分。

エジェクションポート部とバレルにざっくりと横断する割れ目。

 

 

よくわからないのですが、なぜかバレルは分離してショートバレルにできます。

一応位置決めやせらし合わせができていて、すぐ外れるようなことは無いので接着する必要はないでしょう。

 

 

エジェクションポート部のはコッキングでの分離箇所であり、

コッキングをしてみるとアッパーレシーバーが真っ二つになり、弾が丸見えになる構造。

この構造は海外のエアガンM712でも同じ構造のがあるとかないとか。

引いた感じは10歳用のエアコキバネと同様かそれより弱い感じです。あまりに固いとか壊れそうではないですが、空撃ちはやめておいた方がいいでしょう。

 

マガジンのご紹介。

 

 

レリーフで6発までこの向きに装填しろよってあります。大きさはフルサイズで雰囲気よし。

 

 

リップもちゃんとリアルマガジンらしい構造になっています。ここに弾が入っていきます。

 

では弾をご紹介しましょう。

 

 

弾は二種、専用弾とナーフ互換のです。とりあえず専用弾から見ていきましょう。

 

 

専用弾はさっきのマガジンに入る大きさの薬莢型。材質は弾頭がゴムで、薬莢がプラ。軟質のゴムとは言えちょっと固い目ですかね。

6発入るはずなんですが、付属されていたのは5発。そして何故か一発色違い・・・。

まあ曳光弾代わりに最後の一発に入れておけばいいか。

 

 

弾入れは手で行えるのですが、微妙に薬莢に引っかかるわリップが少し固いわでいまいちスムーズとはいかず。

後先頭の弾の位置がずれてると挿入できません。

でもこの弾こめ装填の雰囲気はなかなかいいものですよ。

 

 

至近距離でゴッグさんを撃ってみました。倒れました。ただし傷も無くてパワーもありません。

部屋撃ちで試したところ、水平撃ちでは3m?がせいぜいって所です。思ったより弾に重さがあるのか弾道はいい感じにまっすぐ飛びます。

 

次はナーフ互換の弾。

 

 

測定した感じ公表されているダートとほぼ一緒の寸法。

 

 

先端に吸盤がありますが吸い付きは弱いです。垂直な金属板に試してみると、最初はくっつくのですが数秒で落下します。

 

 

当然フィギュアとかにも付きませんので、あまりネタ写真が作れませんでした。

 

 

こちらの弾はマガジンに装填できないので銃口から入れます。パーカッションです。

ロング、ショートどちらの状態でも挿入できますが、ショートは銃口がきついためねじり入れないと入ってくれません。

そしてねじれがあると発射した弾が踊ってしまいますので、まっすぐに入れましょう。

 

 

至近距離でズゴックさんを撃ってみました。倒れました。まったく傷も無くてパワーもありません。

部屋撃ちで試したところ、専用弾よりも軽いので飛距離はいいのですがいまいち安定しません。水平撃ちでおおよそ3〜3.5m?ってとこでしょうか。

 

しかしどっちでも角度を付けて撃てばまだ飛びますし、ナーフガンの代用としてはいい感じじゃないんでしょうか。

 

 

ナーフガンと言えば未来的な形状がほとんどの為、リアルよりの服装をしたいゲーマーにはナーフ戦にいささかの不満足があったでしょうが、おおよその軍もの装備に合わせられるモーゼルナーフでの登場で、ナーフ戦での本格的なコスプレ範囲がより広がる可能性が出てきました。

二次大戦ゲーマーさんや背広ゲーマーさんがナーフ戦に御呼ばれした時には、この銃で戦ってみてはどうかしら?