ZB26の実物スリングが臭くて汚れる
かねてから欲しかったのですが、でも神さま残酷で手に入らないと思っていたZB26のスリングなんですが、このたびめでたく入手いたしました。ぱんぱかぱっぱっぱー♪
どうよ?
さて今回は当然ZB26のスリングのご紹介なんですが、その前に、入手に至った苦労話でも聞いてやってください。嫌?
まずZB26っていうのはWW2の銃器であり、実銃に関連するものは骨董品レベルのおじいちゃんなのは皆承知の通り。
というわけで実物スリングなんて期待できないだろうし、あっても使えないだろうとまずはレプリカを探し、
・・・ってみたのですがなんかどこかにはあるみたいなのですがお目見えできず。
じゃあ代用品は無いのかなと調べてみると、これまた同年代のブレンガンでもないと無理という結末で、しかも大戦仕様のなんてお目見えしない状態。
じゃあじゃあ例の黄色いマーケットでならあるだろうと調べてみたのですが、それビンゴは無ーし。
んだよもう自作でもしろってかもぎゃあああと暴れていたのですが、ふと思ったちょっとした冒険心。
そう国内にないなら海外です。海外のショップならあるだろうと思って調べると、ZB26の本物中古スリングが数店にありました。
さっき実物は使えないだろうと言ってたのですが、金具だけでもあれば革の部分は自作すりゃいいだろうと、後で後悔することにして購入を決意。
でも日本発送の手続き面倒だなぁ。それにこれだけのために会員になってもと二の足二の足。
・・・とその時電流走り、確かeBayってのなら日本発送なりやってるよね?っと覗いてみれば、おおいい感じのロープライスで日本にも発送してる!しかも今後の購入品にもつながりそうな感じ!と迷わず登録で購入です。
よく調べなかったのですが今回の売り手はセルビアの人。・・・って、セルビアってどこ?
調べたら2000年辺りに内戦紛争の類でよく耳にしていた、ボスニア、コソボといった辺りに近い国で、いわゆる東欧国だったんですね・・・。無知を反省。
ということはセルビア軍もしくは冷戦時のユーゴスラビア軍で使われてた品だろうか?中古だけど良コンディションのスリング期待できるかなー?と、いろいろ考えてしばしやきもき2週間。
届いたのがこちらです。うーむいい感じのお古ちゃんびんてーじ。
そして臭い臭い。・・・鉄の臭いプラス古い機械油の臭いプラス古い革プラス年月の経った倉庫の臭いなびんてーじだ。
まずはざっと外観確認。
構造はシンプルであり、通常の長さ調整ができるフックタイプのスリングです。材質は革に鉄の金具。
当然LMGの中でも重量級なZB26専用に作られており、各部は頑健。頼もしさがにじみ出ております。
そしてそのスリング単体の重量も340gとなかなかヘビー。下手な拳銃レベルです。
細部をチェックしていきましょう。まずはフック。
決してきれいとは言えませんが、逆に実際に戦場を駆け抜けていった物であるという証拠の細かい傷や凹みや錆。いい感じに刻まれてその年期を感じさせます。
実物ならではの無骨さもおとこの娘って感じです。ん?
側面には謎の刻印。東欧の文字?らしいのですが、おそらくロット番号に当たるものでしょう。
見た目とは逆に可動部の作動は非常に滑らか。バネも劣化を感じず、軸もくるくる回ります。
まあ機械油がべっちゃりすぎてそれが保護になってたんでしょうか・・・すごくおててが汚れます。臭い。
フックは前後共に同じ形状のものを使用しています。前後と言いましたが特に向きの区別もしてなさそうです。
その大きさもフック部約70mm。ビッグです。
革は肉厚たっぷりの約4.4mm。経年してはいるものの弾性は残っており、ちぎれる気配もないです。
そのまま革の表面を見ていきますと、細かな傷やささくれが無数にちらほら。汚れも蓄積していて、元々の色が黒なのか茶色なのかわかりにくいです。
当然布でこすったり、手で触ると黒い汚れがうぇ〜〜。オイル磨きの前に掃除だなこれ。
しかしながら硬質化やひび割れや裂けなどの致命的な劣化は無く、このまま実用としてサバゲに使っても問題なさそうなコンディションです。ああよかった。
前の縫い目は縫製がっしり。しっかりしていてちょっとやそっと引っ張ったぐらいじゃほつれもしないです。汚れは入り込んでるみたいだけど・・・。
長さ調整用の金具。これもごっつく破損の心配はなさそうです。
裏は90度回転しての突起留めというちょっと変わった構造。
今の状態でも外すことができそうですが、慌ててやることでもないので掃除した後に確認してみます。
実際に長さを調整してみました。
長い間の保管により金具によっての癖付けはあったものの、革の劣化は見受けられませんでした。
さてでは、ZB26に装着してみましょう。
スリングの金具装着部は、前部が二脚の基部リングもしくはガスパイプ側面のリング、後部がストックの金具部分。
まずは二脚の基部リング。
ごっついのう。
次にガスパイプ側面のリング。
ごっついのう。
最後にストックの金具。
めっちゃごっついのう。
どれもこれも寸法に余裕があり、がっしりと通ります。あれだけスリングの金具で悩んでいた日々はいったい何なの・・・。
で、実際にスリングで支えて構えた感想としては、まだ慣れないためにベストポジションが定まりません。
どうも二脚のリングと、ストックの金具を左に持ってきた方がいいのかな?
後それと二脚の基部リングに通すとやたらスリングに引っ張られて、ちょっとこっちの方が壊れそう・・・。
ですが飾りとしてではなく、重量分散としてのツールとして有効なのは確かでした。
本体重量が肩に振り分けられ、腕だけで保持するよりも持ち運ぶのが楽になりました。
後はお掃除というかお手入れをするだけなんだけど、陰干しで乾かすには湿ってるので梅雨が明けるまでお預けかな。
そして触るとおててがくちゃくなる・・・。