ZB26のマガジンリップを最新技術で再生怪人
ぶっ潰れたZB26のマガジンリップを修正すべくいろんな再生手段を考えてたわけですが、なんというかワタクシらしくない方法で再生を行いました。
・・・回りくどく言わずにちゃっちゃと説明出せよと?ごもっともです。
じゃあはいこれ。
そうだこのなんとも言えない複雑怪奇な立方体の集合体。これがその再生手段です。
ではまず説明タイムから。
唐突ですが、みなさん3Dプリンターって物は御存じでしょうか?
なんかいろいろ言われてますけど、いわゆる熱で溶ける樹脂や金属をうすーくうすーくあんど細かく細かーくちまちまブリブリ出力して、想像力自由な立体物を作っちゃおうって奴です。
あの古代遺跡やなんやらでよく出てくる地層や、健康診断のCTスキャンってあるじゃないですが。あんな感じで細かい断面をめっちゃ重ねて輪切りのソルベを作るわけです。ジョジョ第五部。
さてわかりにくい説明はこの程度で。
というわけでこいつを使ってZB26のマガジンの破損したリップパーツを作ればいいじゃないかと考え、行動に移ったわけです。
ちゃっちゃと図面引いて3Dを作成し、最初はPOM(ジュラコン)切削を加工屋に依頼しようと思ったんですが、まず個人で受け付けてないわ、やってても1個で万単位と、ちびっとの補修パーツなのにんな値段出せんよって状態なのでした。
え?お前3D図面描けたのって?
まあ一応仕事でやってたりなので、サボって作z・・・何を言わせる仕事は真面目ですよ。
まず破損したパーツをノギス測定し、2D図面に落とし込み。
その際にリップ先の形状が傾斜角緩いのと細いわと感じたので、ちと角度を立てて肉厚にもして強度アップをしました。
それから3Dに落とし込んだのがこちら。
この時は気づいてなかったのですがSTLデーターの構成面が荒かったので、結構形状がぼやけてしまってました。が、後の祭り。
これを4個繋ぎにしたものに配置し、3Dプリンターの出力サービスに依頼。
依頼したのはDMM.make。選んだ理由は、単純に例のゲームつながりで。・・・安かったのもあるんだけどね。
んでんでんでんで、10日ほど待って届いたのが上のソレ。
さあはやる気持ちを抑えることもなくチェックしてみましょう。
まずは繋がってる部分をぶった切り。配置が狭いとくっつくと聞いたので、じゃああらかじめ繋げとけばいいじゃないどうせ加工するから。と、やっておいたのがよかったのか、プラモのランナーみたいによく切れました。
形状だの表面だののチェックを破損品と比較。
STLファイルが荒かったため細部が再現できてなく、特につまみの部分は溝部が潰れて短くなってるのが失敗・・・。
ですが全体的な形状はまず問題ないでしょう。
というか一番の懸念点だった傾斜部が結構きれいに出てますね。
パーツに嵌めるバネのチェック。狙ったかのようにぴったしで問題無し。
表面はざらっざらの砂糖菓子のよう。
粉っぽくはありますが、しかしナイロン製なので崩れることは無くなかなか頑丈にできてます。
そうですこの材質ナイロンなんです。ナイロンつったら普通に実銃パーツでも使うあの固い樹脂素材です。
爪を立てたりしてみてましたが、さすがナイロン凹みもしない。
タベチャダメヨ。
では装着。
その前に400番と1000番の紙やすりを使って摺動部分と傾斜部を馴らし、粉っぽさを緩和。
まあ当然ですが嵌め合せはいい感じですね。
三個とも換装して、実際の作動チェック!
全部に30回連続で着脱をしてみましたが、微妙に粉が出たぐらいで形状は全く影響なし。
その後給弾作業とネジ巻きを行ったのですがコイツも問題無し。
すべてのテストにリップの変形や破損も確認されずで改造大成功!
お安く修理できて、これでまたサバゲフィールドやお部屋に弾撒きできます。
それとこれはその後の話で・・・。
データー面を微細に補修して、ついでに8個に増やしてみたのですが、どうもさっきのと値段がほっとんど変更無いようでちょっと勇み足だったかなと・・・。
まあ今度マガジン増やすときに使おうかなと思うんですが、DMMではこれを他の人にも使えるよう売れるとかなんとか。
欲しいならあげますけど、・・・こんなの必要な人いるのかな?