赤ちゃん茶にんぐ
大きいことはいいことだけど、小さいこともいいことだね。どっちなんだよ。
さてちょっとというかめっちゃ昔の話になりますが、皆様はヨネザワや啓平社(KHC)などというエアガンメーカーを覚えていらっしゃるでしょうか?
コッキングガンに重点を置いたメーカーとしてはそこそこ名の知れたところでありましたが結局は昔の話。
もうすでになかったり撤退したりとで、記憶のサイハテな過去になっておりました。
その中でもひときわ目立っていたのが、ポケットガンというカテゴリーのシリーズ。
とにかく小さい、そこそこ当たる、外観はいいけどその分イマイチ高い?というスキマ商品でございました。
私も25オートを買って自殺用拳銃として活躍?させていたのですが、ピンが抜け飛んで放置していたのを引っ越しだの掃除だのでどっかに行くわで手元には残っておりません。
そういう過去のよき思い出となっていたのですが、ここ最近になって現在エアコッキングやリボルバーに定評のあるクラウンさんから、なんとこのちんちくりんどもを作ったよー、近々販売するよーと、なんともうれしいニュース。
お値段もなんかめっちゃ安くね?でも安物買いはええいそんなものは俺のモン〇ンプライズフィギュアにでも食わせてしまえと、興奮のまま購入GO。
てなわけで今日届きやがりました、ほかほかのブツ。
クラウンのポケットハンドガンシリーズ、ベビーブローニングご紹介です。
ああそうそう紹介の前に、まずこの機種を選択した理由としては、WW2の旧海軍やドイツ軍と合わせやすいだろうと購入したわけです。
実銃ではベルギーのFN傘下の製品としてモデルM1906として作られ、ベビーとしての改良も1930年頃には出ており、つまりは時代考証としても合わせやすいとのことで。
まあ隠し持ち暗殺だの自衛だのって使用用途からして、警察や内勤将校や外交官といった方が合ってるかもね?
(旧軍コスの人は実家のお守り設定として、雑のうか図のうにでも放り込んでおきましょう。)
開封の前に箱舐めまわし。
お値段は暗黒大陸なショップで送料込みの1500円でしたが、デザインはどうしてなかなか頑張ってると思います。
まずは小さいが強調されている。こいつは売り文句ですな。
裏を拝見。このなりでホップアップを搭載しているのでなかなかに飛ぶようで。
こういう値段帯の割に珍しくスペックが記載。全長に重さに装填数と最低限を記載。
すらっと開封。
エコ準拠なのか発泡スチロールや緩衝材の類は無し。袋もない。コストダウン。
付属品は説明書だのの紙に、0.12gのBB弾とキャップ。
マズルキャップはABS製なのかちょっと硬くて柔軟性が無し。バレルもABSだから傷がつくかもね。
お待たせしました。製品を見ていきます。
とにかくちっちゃい。まずは第一印象。形状はグリップセフティやレールの切欠きが無い、改良後のベビースタイル。
実銃と比べてマズルが少しにょっきりなのは、サイレンサーと併用してなのか、こういうモデルもあったのか?
よくはわかりませんが、ちょっと締りが悪いかな。
後はちょっとヒケだのウェルドだの小傷だのがやや目立つ感じ。塗装だのもなくプラ生地成型ですな。まあ値段考えれば当たり前だが。
安いエアガンの常として反対側にビス立てだののモナカ構造がよくありますが、こちらは左右ともにネジ止めなどではなく成型品の構成で固定している模様。
樹脂の質感はともかくとして、その辺の配慮でなかなかにリアルさがあります。
刻印。泣く子も頼れるFNハースタルがガツンといい。
下の刻印は何でしょ?の…う…りす。チャック・ノリス?
グリップの刻印もベイビーうんたらではなくFNの刻印でお上品。
グリップネジがプラスなのは個人的にはちょっと安っぽい感じで。だー!いやなら変えてしまえ。
セフティ位置は旧仕様?(改良版の実銃ではグリップ手前に設置されています。)
必要最低限にスライドのストッパー。一応トリガーも引けなくなるんですが感触が分かりにくいのでいまいち。
そのトリガー。作動には問題ないのですが、ヒケ防止のためか肉盗みがされてデザインが違うのがちょっと残念。
こだわりがあるならパテか何かで埋めましょう。
マズル。
なんかバレル穴径が太いんですよ・・・。6mmタイトではないので弾道は結構ぶれそう。
スプリングガイドはダミーモールド。残念と言えば残念だけどまあこの値段でこだわるものではないかと。
おけつ。実銃ではコッキングインジケーターに当たるものがあるようですが、こっちは単なるゲート跡。
こだわりがあるなら掘るなり成型sわかったわかったから。
上。サイトはちゃんとついてますよ。間のギザギザも割ときれい。
きっちり仕事はしてますんで、ここはあんまり文句言う部分じゃないでしょう。
排莢部確認。6mm×35というエアガンならではの表記。
その下のフレームにASGK。その後には・・・なるほど韓国製。
そしてこの表記なんですが成型での刻印になっており、爪でこする程度じゃはがしたりできません。塗装するなりやすりで削るなりでないと無理でございます。
追記:もしかしたら後加工のレーザー刻印かもしれません。海外製ということで自主規制団体の表記をその国に合わせて変えてるのでしょうかね?
お次はマガジン。
期待していなかったのですが、なんともうれしいリアル形状のマガジン!てっきり割り箸かと。
見ていくと、側面に樹脂のレバーがあり、こいつを押すことで脱着します。
同じレバーでもヨーロピアン式に尻から外すとかできなかったのかなとも思いましたが、割り切ればまあこれもよし。
脱着の感じはスムーズであり、その上でガタを感じることは無し。
なお装填時はアンダーカットがしっかり保持しているので、安易に脱落することもないでしょう。
装填数は6発。無理に詰めれば7発まで行けますが、耐久力はほどほどなので規定量にとどめておくのがいいかと。
追記:7発だと装填ができません。途中で止まっちゃいます。
リップも考えられる範囲での強度を持っており、弾こめも無理してという感じではありません。
ここでもう一度、どれだけ小さいのかを他の銃で比較。
大型の拳銃に位置するルガーと重ねると・・・もうこんなにちんちくりん。
25口径ってのを考えてもこりゃ小さい。
手に持ってみましょう。
手袋をするとグリップの保持が実質中指だけってのがまた厳しい。
サバゲなどでアグレッシブに動いていると滑り落ちそうです。
外観説明はこの程度で。さて実射してみましょう。
基本0.12gの10才用なのですが、よく使われるBB弾として0.2gとの比較も。
まずはパワー。
0.12gで40m/s、0.2gは30m/s辺りの安全値。やさしいね。
よしじゃあ命中精度はどうなのよと、こちらは安定しそうな0.2gだけでテスト。
3m付近で撃つと・・・。
それでも割とばらける。おそらくバレルの大きさによるものなのか、銃の軽さによるものなのか、保持のし難さかその辺り。
コッキング感ですが10才用のバネでもあって引きは軽く戻りもそこそこ。
引き途中でどっこいしょってな感じでエアー部のコッキングがされますが、慣れてしまえばこんなもんだと。
後、0.12gの弾で戻りがしづらいことがありました。精度の問題なのかな?
性能の感想としては、お部屋のプリンキングにはいいんですが、サバゲで使うにはよっぽどの猛者?でないか自決用途としてでないと扱えないでしょう。
しかしインドアのコッキング限定などでは、その小ささを生かして韋駄天ハンドガンナーになれるかもね?
性能紹介も以上なのですが・・・
ついでなので分解もやっちゃいましょう。誰に需要があるかって?塗装したりで楽しむ人もいるだろう!!
早速一番の難関。スライドを後ろに引いて左右にこじ開けます。
この溝からスライドを外してしまえば終わったも同然。
そのままスライドを上に回転させるようにスライドを外していきますと、リターンスプリングがいっしょに転がり落ちます。なくしちゃやーよ。
お次にセレクターを引っこ抜き。反対側からピンで押すとすぐ外れます。
ユニットを持って上に引っ張ると・・・ごっそりはずれていい気分。
後はグリップのネジを外して終了。お疲れんこん。
その後バリ除去とオイル磨きで作動快調。いい感じです。
本格的に使うにゃ厳しいが、優しいなつかしい気持ちになる小さきもの。
値段もお安いのでおひとつ迎え入れ、撃つなり塗るなり飾るなり、もちろんサバゲに使ってもで、自分色に染めるのにいかがでしょうか?