sm Dystopia

ここは私の管理社会

砲大腰ノ殺必軍ー銃拳式年四十

どうも買い物が中途半端で不完全燃焼。・・・前回のお話です。

そんな理由で出費もかさむ年度末なのに、新しいウェポン買ってきました。

装備でもよかったのだが、前から欲しいものがあって、それも様子見の品物で。

何でございますかって?では購入品を紹介。

 

 

日本軍かじってるなら知らない人はいないでしょう。十四年式拳銃です。南部南部。

 

実はマルイのエアコッキングガンでは持っていたのですが、そいつはトリガーガードが破損。

不細工なのでそれを削っており、変な形での所有物となっていたのです。・・・いつかは治す予定だけど。

 

まあそっちと最近二十六年式も買ったしで旧軍拳銃に不足してたわけでもないのですが、やっぱりガスブロ十四年式。

欲しいよねぇとへんな汁をだらだら、体をゴシゴシと。

 

当然マルシンさんがだいぶ前から出していたのは知っていたのですが、どうも初期の評判が悪く足踏み。

しかし現在は何度目かの再生産と聞いて、さすがにブラッシュアップしてるだろと信じて購入!

 

買った場所はスーパーラジコン日本橋店。

基本現金払いですがポイントもついちゃうしラジコン用品もあるという便利どころで、よく小物を買いに行く所です。

(横にAA-12がどかーんと並んでいてそっちも欲しかったのですが、さすがに現金ピンチであきらめ退散・・・。)

(ついでにモーゼルショートバレルもあったのですが、さすがに以下同じ。)

店にはいろいろ種類があったのですが選んだのは後期型のHW。えくせれんとちょっと高かったので・・・。

前にも言いましたが私の旧海軍装備は末期を想定して集めていますので、こちらの仕様はうってつけ。

美術性のある前期の形状もそれはそれで魅力的ですが、個人的に戦闘を通して改良されたというのに魅力のある方でして。

・・・うちのおじいちゃんも触ったんだろうか、どうだろうか。

 

というかさぁーまあなんというかー、この銃ならボクが事細かいこと紹介せずともー、

ど熱心な人がー、グリップネジの髄ずいずずいまで紹介なされてるじゃーんと、すこし気分が引っ込みしてたのですが、

ええい俺ならではのレビューをやればいいじゃないのさ!と開き直り、ある意味での腸洗浄を出してみたいと思ったわけです。

・・・ひっでえ誤字だな!ちょうどいいのでこのままにして恥をかこう。

 

では見た目や性能やらひっくるめて、まったりもったりノスタルジックに、お茶でも飲みながら紹介していきましょう。

 

 

まずは外観。現代では特徴的とも思える円柱形状のバレルにすらっとした全体。

ただしそれは見た目だけの話で、端の長さがあるため製品体積としてはかさばっています。

かさばるとはいうものの、握って構えたときの感触と重量バランスがしっくりと来ており、大型の拳銃として考えるならとても良好。

このあたり人間工学と言うものではないのですが、手工業のメカニカル感が心地よいです。

約100年前の大正時代に作られた昔の銃とは思えません。

 

 

後期型の特徴大紹介。

 

 

まずは一番の大目立ちなトリガーガード。

前期後期と比較するとこの形状の方が好きだって人が割と多いと聞きます。

寒冷地での複数枚重ねの手袋対策にと後付けしたものですが、逆にそれがいい感じのアクセントにもなってますね。

細かく見ると突き出しピンの跡や内側のパーティング処理がなされてないなど、

若干の成型感は残ってるのですが、実際のところ文句あるなら自分で磨けや!って範疇です。

 

 

ガード部分が下にまで張り出しているため中指にばっちりと固定でき、旧軍スタイルの片手撃ちでしっかり撃てます。

ただし両手で構えると下に突き出た部分で干渉しやすく、ホールド位置によっては邪魔になることも。

それとトリガー上部分の窪みが指休めにジャスト位置。変に左右の癖付けもなく共通で、ぴしっと自然に指が伸びて止まります。

 

 

トリガーは緩めのカーブな三日月型。指の腹に無駄なくぺたっと当たります。

引きしろは結構短く重さも軽くでおそらく競技向けの銃みたいな感触であり、指への負荷が少ないです。

空撃ちするとわかるのですが、ハンマーもスッと落ちカチンといい音を出してくれます。

もちろん人によってはこれが撃ち方にいいか悪いか、必ずしもって所です。

残念なことにマガジン引き抜いてのトリガーストップ機構はオミットされ、ぽっかり穴が。

まああっても空撃ちに邪魔そうなので、どっちともなんですが・・・。

 

 

次の特徴。

 

 

グリップ下部には脱落防止用の板バネが寝そべりでーん。

実銃やモデルガンではそういう機構になっているようですが、このエアガンでは飾りであってバネテンションとか無いっす。

ゆえにマガジンの脱落抵抗にはならず、取り出しはスムーズです。

後、こんなものグリップにあって握りに邪魔じゃないの?とも思ったでしょうが、

私の手で行うとまたいい感じで小指下部分をホールドしてくれるという、別の意味での改良になってました。

当然手の大きいもしくは指の太い人には、乗り上げる感じとなるかもしれませんが・・・。

 

 

つつ次の特徴。

 

 

格子目の入ったキャラメルローラーみたいなコッキングピース。

目の深さは浅いですが、うーむ素手だと手垢が隙間にこびりつきそう・・・。

割ピンで固定していますが、これはエアガン用の構造上でですかね。

そしておケツから真ん中に太いピンが通っていますが、実際これで突っつくわけではなく飾りです。

後これボルトストップ機構がありません。リアル派には残念かも知れませんがまあこういうものということで納得しましょう。

むしろサバゲではこの構造だと、ストップでの弾切れを悟られることが無いので有利なのかもしれません?

 

 

引きしろは30mmほどでポート部は一応フル開きになる長さなんですが、実銃やモデルガンと比べるとちょいと短い?

引いた感触はノズルがへばりつくのか、どっこいしょって感じ。

それにグリスと削れ粉がスライドに入り混じってて少ししょりしょりしており、ちょっと気色が悪い・・・。ここは一度掃除をしたいところ。

 

 

ただこうした滑り止めが付いてたり引きしろが短いがあっても、ピース幅が狭いのでどうにもコッキングしづらいわ、滑りやすいのが・・・。

引きの粘りもあって、個人的には普通の引き方(通常の前から後ろ)よりも、抱え腕(逆手に持って前に押し出す)で引く方が楽な気がします。

この部分、前期型の複雑な形状ならどうやねんと思うでしょうが、

結局は指2本(親指、人差し指)でやるのは変わらないため、多分形状的な問題ではなく寸法と構造の問題なのかと。

やはりスライドでコッキングできる現代銃。同時代であれば1911、P38などの方がやりやすいと思います。

 

 

こっからは十四年式共通の特徴をば。

 

 

サイト形状は台形。動かすことはできませんが特に不都合はなく、合わせやすい感じです。

そう華奢と言うわけでもなく、必要十分かと。

 

 

グリップはプラ製。ちょっとゲート跡の処理が甘いかなって以外はなかなかいい感じ。

握っての軋みなどもないので、木グリにせずともこのままイケてる。

 

 

マグキャッチボタンはシンプルに仕立てられていますが、位置が指に干渉しやすく、

 

 

右手で握るとうっかりすると親指に当たっちゃう感じであり、

 

 

左手でだと人差し指直線状にばっちりかぶさり。

ただしかなり深い目に押さないと脱着はしないので、早々おっことすことはないと思います。

うーん、こいつが後期型改良の原因かな?

それとゆっくりマガジンを挿入するとリップ部かなんかに引っかかりますので、

装填の際には勢い付けて入れるか、ボタン押しながら挿入した方がいいです。

 

 

本体左には180度回転でのセーフティ。なんですが、あまり強く回すと下に回っちゃいますので注意。

実はこれ、左手だと人差し指を使って片手でセーフティが解除できるのです。

まあごにょごにょとめんどっちいから、右手でする方がいいんだけどね。

 

 

右フレームにはマルシンさんの刻印。うーむ英字か・・・英字なぁ・・・。まあそんなに目立たないし仕方なし。

ああそうそうついでに言うと、フレーム部はちゃんと別パーツですがショートリコイルはないです。

そんなものだと納得しよう。

 

 

その後方にシリアルナンバーと製造日?末期も末期の名古屋製だよ。

下のランヤード通しはちょっと小さく弱い感じなので振り回すのはやm・・・二十六年式の時も同じこと言ったな。

じゃあもう一度、あくまで飾り通しにしておきましょうね。

 

 

マガジンのご紹介。ピッカリメッキの癖になんか小傷が多い。

改良されたのかアタリなのか、よく言われてたガス漏れや弾飛び等の性能不良は私のでは見受けられませんでした。

 

 

ですがその弾を込める部分が狭く、ローダーやクイッくんでは弾かれてしまいますので、

手込めで一つずつぷちぷち入れて行かないと駄目なようです。

 

 

ホップアップはこの露出している芋ネジをぐーるぐる。

六角レンチは付属でありますがもっと微調整しやすくしたいのであれば、

バー部分の長い同サイズのレンチを用意したほうがいいでしょう。

 

 

さて弾込めホップアップときたら気になるのは実射。

 

まずは弾速計算。0.20gBB弾で部屋温度18度以下というちょっとキツめの気温条件でノンホップ計測。

 

 

75m/s前後とガスハンドガンとしては厳しい時期ですがなかなかの高レベル。こいつは意外です。

夏であれば80〜85m/sまで引っ張れるかもしれません。

 

次は集弾性能。わたしの下手糞な射撃はともかく、まとまるかどうかを確認。

5m近距離なのでこちらもノンホップ。

 

 

センター外れているのは私の腕と変な姿勢での射撃ゆえに・・・。ですが弾はいい感じにまとまっています。

後思ったより冷えにも強いのか、間隔をあけての射撃して手で温め休めてで、フルチャージ25発程度撃てました。

あら接近戦なら意外と使えるのかもしれない?

機会があればホップ設定での遠距離もやってみたいと思います。

 

 

ここまでまとめて、自分的な総合評価は・・・なっかなかの高得点。

スライドストップ等をオミット個所と言うか、そこを仕様と思うかどうかで評価が割れると思いますが、

これはエアガンですし、それ以上にリアルなのはモデルガンで楽しもうと、住み分けて考えるのがよろしいかもしれません。

 

 

それとこいつは後記になるのですが、これを買った時のついでにS&Grafさんに寄り道すると、

士官仕様の海軍三種服が茶も緑も売っており僕喚起。

どうにも世間で人気なのはスマートな一種二種ばっかりなのですが、

野暮探検隊っぽいマッシブなサファリジャケットデザインに、

開襟シャツやネクタイで胸元を決める三種のほうが私は好きなので、新たな供給先ができて大喜びでした。

でも裏地のウールだから夏は暑そうだし野外だと汚れちゃうかな・・・。

 

 

もひとつその日は運もよかったので、この子が鹵獲でき神に感謝です。

へんたいおじさんでもいいじゃないかおれはかわいいものがすきなんだから。